ドキュメントの翻訳を楽に保守しよう
po4a (PO for anything) は文書の翻訳と維持管理を楽にします。元の文書から翻訳できるデータを抽出し、翻訳の工程に組み込まれているPOファイルへと配置されます。このPOファイルが翻訳者によって更新されると、po4aは翻訳を元の文書の構造に再注入して翻訳された文書を生成します。
翻訳がまだやりかけになっている場合は、欠けている部分には原文(英語)が代わりに使用されます。これにより、翻訳された文書は常に原文に対して常に最新の状態になり、可能な限り翻訳されていることが保証されます。
po4aは翻訳の維持管理の全てを自動化します。自動化に付随する1つの構成ファイルには、設定と翻訳する文書の一覧が含まれます。po4aは変化があったときにこれらの文書を自動的に更新します。
サポートするフォーマット
po4a は現在、以下のフォーマットをサポートしています:
- asciidoc: AsciiDoc形式
- man: 古式ゆかしきマニュアルページ形式
- pod: Perl オンライン文書 (POD) 形式
- xml: 一般的なXML文書
- docbook: DocBookのXML
- xhtml: XHTML文書
- dia: 非圧縮Dia図式形式
- guide: Gentoo LinuxのXML文書形式
- wml: WML文書
- sgml: DebianDocないしDocBook DTD用の標準一般化マークアップ言語 (SGML)
- latex: LaTeX形式
- tex: 一般的なTeX文書
- texinfo: infoページ形式
- bibtex: bibtex形式
- text: 単純なテキスト文書(オプションとしてmarkdown、fortunes、YAML冒頭節、debian/changelogとdebian/controlを含みます)
- yaml: YAML文書
- rubydoc: RubyDoc (RD) 文書
- halibut: Simon Tathamによる文書制作システム
- ini: INI 形式
- kernelhelp: 各カーネルコンパイルオプションのヘルプメッセージ
2024-06-17 - po4a 0.73 released
Improve some error messages to help debugging encoding issues now that po4a is much more picky about it (since v0.70). (more details).
2024-01-29 - po4a 0.70 リリース
符号化について散らかっていた内部実装を、PerlIOを使って徹底的に見直しました。また、本リリースではAsciiDoc、TeX、Markdown、Yaml、TexInfo、共通部分に関して、多数の不具合が修正されています。最後に、本バージョンでは数点のドキュメントの改善が含まれており、特にpo4a(7)は顕著です。そちらでは貢献者になるかもしれない方向けに、内部についての導入を良くしました (詳細)。
2023-01-01 - po4a 0.69 リリース
XMLのプレースホルダの扱いを大幅に向上し、元々あった2つの構文解析器を統合することでYaml周辺を内部的に整頓しました。また、このリリースではMarkdownとManモジュールの小さな不具合を修正しています(詳細)。
2022-09-04 - po4a 0.68 リリース
gettextizationの工程を大幅に改善し、ドキュメントの数章を書き直しました。 また、po4a-translate と po4a-updatepo は非推奨になりました。代わりに po4a を使ってください。 最後に、このリリースではMarkdownとManモジュールのいくつかのバグが修正されています(詳細)。
2022-07-14 - po4a 0.67 リリース
AsciiDoc、Man、Markdown、XHTML、およびコアモジュールにおける多くのバグ修正と改善(詳細)。
2020-01-02 - po4a 0.66 リリース
翻訳するYamlの要素を選択する新しいオプションや、より堅牢なAsciiDocの表制御(加えてバグ修正と翻訳の更新があります。詳しくはこちらをどうぞ)。
2021-11-14 - po4a 0.65 リリース
分割モードで各POTファイルにつき複数の翻訳をまとめることができるようになりました(加えてバグ修正と翻訳の更新があります。詳しくはこちら)。
2021-09-12 - po4a 0.64 リリース
バグ修正と翻訳の更新(詳細はこちら)。
2021-02-02 - po4a 0.63 リリース
0.62で発生していたpo4aバイナリの翻訳がインストールされないリグレッションを修正。加えて他にもバグ修正や翻訳の更新があります(詳しくはこちら)。
2020-12-07 - po4a 0.62 リリース
再整形問題を回避するためのasciidocの切り出し、その他のバグ修正、加えて翻訳の更新があります(詳しくはこちら)。
2020-08-05 - po4a 0.61 リリース
さらなるバグ修正(po4aに依存するDebianパッケージを壊さないようにするもの)と翻訳の更新です(詳しくはこちら)。
2020-07-15 - po4a 0.60 リリース
バグ修正と翻訳の更新(詳しくはこちら)。
2020-05-20 - po4a 0.59 リリース
(少なくとも)いくつかのDebianパッケージのビルドを壊さないようにするためのバグ修正リリースです。詳しくはこちら。
2020-05-04 - po4a 0.58 リリース
- 全てのテストを書き直して、より堅牢でゆるくないようにしました。
- パーサに対して報告された多くの問題を修正しました。
- 明確さと簡潔さのために文書を書き直しました。
- (詳しくはこちら)。
2019-10-25 - po4a 0.57 リリース
翻訳の更新とAsciiDocでのバグ修正1つ。(詳しくはこちら)。
2019-06-06 - po4a 0.56 リリース
新機能とバグ修正です。ほとんどはAsciiDocパーサについてです。(詳しくはこちら)。
2018-12-09 - po4a 0.55 リリース
個々のパーサと共通部分に対する、新機能とバグ修正です(詳しくはこちら)。
2018-06-30 - po4a 0.54 リリース
沢山のバグを修正して、不具合を取り除きました(詳しくはこちら)。
2018-05-25 - po4a 0.53 リリース
一番わかりやすい変更は、新しいYAMLモジュールと、Aliothが無効になったことです(詳しくはこちら)。